赤ちゃんの気持ちを知るのって難しいですよね~!
『赤ちゃんの気持ち』について、探っていきたいと思います!
ママのお腹の中に10カ月、産声を上げて外の世界に出てきた赤ちゃん。
ママもパパもドキドキの瞬間です!
出産前に育児書でお勉強・周りの人にいろいろアドバイスをもらった
準備はバッチリだったはずなのに・・・『?????』
不安がいっぱい~!
でも、何より一番不安を感じているのは他でもなく赤ちゃんなのです!
赤ちゃんの心の発達
言葉が通じない赤ちゃん。赤ちゃんをじっと覗き込んでも、
一体何を考えているのかしら?と不思議な気持ちになるママも多いと思います。
出生時には赤ちゃんの心の中は『興奮』だけで、生まれて直ぐはとても
シンプルな感情だけを持っていると言われています。そして、
生後3ヵ月頃から『不快』『快』が加わって、三つの感情に増えるのです。
そして生後6カ月頃には『不快』の心が三つに分かれ、『怒り』『嫌悪』『恐れ』になります。
一歳くらいになると、『快』の心に『得意』『愛』の分野が出てくるのです。
その後、一歳半を過ぎると、『愛』が『対児童』『対成人』、『不快』に『嫉妬』が加わり、
2歳を過ぎると『快』に『喜び』が加わって、主な感情が完成すると言われています。大変興味深いですね~!
下の表は、ブリッジズの研究による情緒的発達からみた幼児の乗除の分化に関する表です。
※研究自体1932年とかなり昔の物になるので、新しい研究が進むにつれ、
ブリッジスの指摘よりもかなり早い段階、生後6~8カ月には基本的な感情が
すべて揃うと考えられるようになっています。
赤ちゃんの心
生まれたばかりの赤ちゃんが学習する大部分は、
「心地よくなること」「欲求を満たすこと」の2点に直結するものです。
などの欲求を、泣くという行為で表現します。この”泣いている”最中が、
まさに赤ちゃんの頭の中でイメージを形成するタイミングとなります。
- 泣くと抱いてくれる
- 泣き続けるとおっぱいをくれる
- 不安な時に泣いたら抱き上げてくれた
というように、赤ちゃんの合図に応えることを繰り返すうちに泣くと良いことが起こる、
イメージを作りあげます。
この幸せなイメージが多いほど、赤ちゃんの心はより発達していきます。
新生児期の赤ちゃんは、微笑むことがあります。
これは新生児微笑と呼ばれる生理的なほほえみであり、
感情によって笑っているものではありません。
しかしこの微笑は、おっぱいをもらった後、やさしく抱っこしてもらっているとき、
安心して眠りについている時などに多く見られます。
心が安らいでいる証拠であるその笑顔を見ると
、育児の疲れも一瞬で吹き飛んでしまいますよね!
赤ちゃんの行動が心を何を訴えているのか見ていきましょう!
- 新生児
- 泣いているとき
- 大声で不機嫌そうに不満を訴えるように泣き、
顔を真っ赤にして手足をバタつかせているときは、何をしてもなかなか収まりません。
まずは抱っこなどで落ち着かせてから、赤ちゃんの要求が何であるかゆっくり観察しましょう。
- 眠そうな状態
- 目は開いていますが、どこか遠くを見るようなぼーっとした表情をします。
赤ちゃんはわずかに周囲に注意を払っていますが、徐々に薄目になっていきます。
- 浅い眠りの状態
- 少しの物音に驚いたり、顔や手足をビクッと動かすなど体が動きます。
呼吸は不規則であり、手足は自分の方に曲げています。
- 深い眠りの状態
- 動きは最小限で体から力が抜けているのがわかります。
表情はなく、呼吸は規則的、手足はだらんとします。
- 生後2か月
- 表情、動作を豊かに
- 例えば、バイバイという動作をするときに、
ママは自分の手をバイバイと振りながら言いましょう。
ただ言葉を教えるよりも、言葉と動作を関連付けた方が比較的楽に覚えられるようです。
- 赤ちゃんの事を話す時は名前で呼ぶ
- 赤ちゃんが自分の名前と自分自身を関連付けられるようになるには、
あと2~3ヶ月必要です。しかし何度も名前を耳にすることで、
様々な音の中でもその音が特別な意味を持つのだと精神的な関連付けが出来るようになります。
- 親子でかわりばんこに話す
- お腹すいた?暑い?今はご機嫌かな?赤ちゃんに質問することは沢山ありますね
。質問をするときは、赤ちゃんに答える時間を与えてあげましょう。
赤ちゃんに話をするチャンスをあげると、クークー、キーキーと返事が返ってくることがあります。
コミュニケーションを取っていきましょう!
- 話題を「続けて」「変えて」のサイン
- 赤ちゃんの目を見て話しをすると、その表情から楽しいのか退屈なのかが解ります。
興味を持っている合図(にこにこする、目をそらさない、手を広げるような動作をする等)、
退屈だというサイン(注目していない、目をそらす、ママの顔から頭をそらす等)を
感じ取って、反応してあげましょう。
生後三か月
表情やボディランゲージが豊かになるだけでなく、泣き方も意味を持ったものになります。
例えば、こどもの切羽詰まった泣き方を見たママは、赤ちゃんをすぐに抱いてあげるでしょう。
大声 で泣き喚くのは、遠くにいるママを呼ぶためです。
泣き方のパターンが増え、変化させる事でそれぞれ異なる欲求を伝えようとするのです。
- 色々な声を出すようになる
- 3ヶ月の赤ちゃんは、より多くの言葉を話し始めます。
- 母音がはっきりとした音になり、「アー」「イー」「エー」「オー」などと母音を長く伸ばします。
- 舌と口の動きを変え、いろいろな音が出ることを試していきます。
- 早い子は、自分の出す声が周囲を反応させることを学びます。
- 原因と結果を学ぶ
- 生後3ヶ月目までに、”偶発的遊び”が出来るよう脳が発達します。
- 例えばガラガラを振ったら音が出た、足で物を蹴ったらものが動いたなど、
- ある行動をすると、ある反応が起こる、ということを発見するのです。
- 行動とその結果のパターンを脳に記憶していき、周りのものに興味深々となる時期です。
生後四か月
乳歯が生えるのは数か月先ですが、赤ちゃんは歯の生え始めを体に
感じている可能性があります。
歯の生え始めの際に、赤ちゃんが感じる不快感を知っておきましょう。
- よだれが垂れ始め、赤い発疹が唇やあごの周りにできる。常にがよだれでぬれる。
- 歯ぐきを気にして舌でグリグリなぞる。歯がためや指、こぶししゃぶりをする。
- 歯ぐきがムズムズするため、お母さんのおっぱいや指、腕を噛むことがある。
- かき集める仕草
- 赤ちゃんの顔の前、手の届く範囲におもちゃをぶら下げてみましょう。
まだ正確に物を掴むことは出来ませんが、
赤ちゃんは自分の方におもちゃを抱きよせようとします。
狙いを定めて手を伸ばし触れるようになるこの時期、手のコントロールに磨きをかけていきます。 - 自分の手で遊ぶ
- この時期の赤ちゃんは、自分の手で遊ぶことに興味津々になります。
赤ちゃんの目は深さや距離感を認識出来るため、身近なおもちゃ、
つまり自分の手で常に遊ぶことが出来るようになります。「顔をひっかいてしまうから」という理由で
ミトンする赤ちゃんもいますが、指やこぶししゃぶりは大切な遊びになります。
- 寝返り
- 寝返りをするタイミングは、その子の運動能力の発達よりも、
むしろ気質によるところが大きいようです。体を固く縮めたり、
後ろに反らすなど色々な動きを楽しむようになります。初めは仰向けからうつ伏せになり、
うつ伏せから仰向けへの寝返りはそれからです。
ママやパパも観察眼に磨きをかけていく時期です。
親子がお互いの存在に慣れ、生活リズムも整ってくるのでしょう。
赤ちゃんは、”親”を認識しています。これまで注がれた愛情が信頼感となり、
信頼感が成長を促す最も大切な刺激となります。
生後五か月
この頃の赤ちゃんはいよいよしっかりしてくるため、
出来ることも増え行動や能力に広がりを見せます。
赤ちゃんが声を認識する
ママは、生後4ヶ月目の赤ちゃんと意思の疎通が出来てきたと感じることがあるのではないですか?
赤ちゃんは、言葉が何か意味のあるものであるということを学び、
音や身振りで親を振り向かせる術を身につけるのです。
赤ちゃんは、いろいろな音の組み合わせや長い音を発音できることを理解するばかりでなく、
自分ののど(声帯付近)からたくさんの空気を押し出すことによって、
さらに大きな音を出すことが出来るようになります。
どのような声を出すと周囲が驚き、注目されるのかを理解するようになり、
注意を引くような叫び声や大声をわざとあげるようになります。引用…シアーズ博士夫妻のベビーブック
おもちゃ選びのコツ
- ぎゅっと握れるおもちゃ、音のするおもちゃ
- リングなど、掴んで持ち替えることの出来るおもちゃ
- 赤ちゃんが手をおもちゃの中心に差し込んだり、埋め込むことが出来るような布製のもの
- ブロック
生後6カ月
ママもホッと一息つけるようになります。
赤ちゃんが一人でおすわりできる時期だからです。
赤ちゃんはより長い時間、お座りをして遊ぶことが出来ます。これまで自分の時間が持てなかったママも、
ようやく息抜きが可能となるでしょう。
赤ちゃんの歯は6か月頃から生えはじめ、通常2歳半あたりで完全に生え揃うまでに、
4ヶ月ごとに4本の乳歯が生えてきます。
歯が生える兆候
- よだれを垂らす
- よだれによる発疹
- よだれによるせき・・・唾液がのどに詰まりやすくなる
- 発熱と炎症・・・かたい歯が柔らかい歯ぐきを突き抜けることで炎症が起こり、熱が出たりぐずることがある
- 噛みつく・・・歯ぐきのムズムズによるため
- 夜中に目を覚ます・・・乳歯の生えるピークのときには、痛みによる頻繁に目を覚ます
生後6~12か月
利き手の見分け方
- どちらの手で一定しておもちゃを掴むか、観察をしてみましょう。
おもちゃを赤ちゃんの左側に置きます。赤ちゃんが右利きであれば、
体をひねって右手を伸ばします。左利きであれば右側に置いたおもちゃを、
体をひねって左手で取ろうとします。
- 指さし
- 様々な物を指さし、それから触り始めます。例えば動物を触ろうとするとき、
赤ちゃんはまず動物を指さし、手を開いて指を伸ばしていきます。
また、ママが指で何かを指す意味も理解し始めます。
- 身振り手振りで意思表示する
- コミュニケーションの一つとして”泣く”ことは次第に少なくなり、
身振り手振りで欲求を表現することが多くなります。「あれが欲しい」と指さしたり、
ママの指を掴み自分の行きたい方向を指示したりと、ジェスチャーを使って意思表示をします。
- 人見知り
- 赤ちゃんが警戒心を持つ6~12ヶ月の間に見られます。
それまで色々人に抱っこしてもらっていたのにも関わらず、
お母さん以外に拒否反応を示すなど、一過性の反応が起こります。
赤ちゃんの人の判断基準は、ママの態度によって評価されていきます。
赤ちゃんは、ママの目を通して人を判断するため、ママ自身の公平な人との触れ合いが大切です。
赤ちゃんの気持ちを解ってあげたい、誰もがそう思います。
赤ちゃんの意思を正確に汲んであげる事は、特に初期の数か月ではなかなか難しいですよね。
でも、毎日赤ちゃんと向き合うママは、徐々にその表情や仕草、
泣き方から子どもの要求が何であるかが分かってきます。
抱っこしてあやしてを繰り返すうち、自然とコミュニケーションを
取れてくるそんなママたちは、赤ちゃんの一番の理解者ですね。
赤ちゃんから発信されるメッセージを受け取り、
より太い絆をつくっていきましょう。