産後・育児ママの心と身体のケア~のお話
出産・育児 女性は身体の変化だけでなく、心の変化も見られるようになります。
その要因の一つはホルモンバランス
出産というとても大切且つ重要な役割を果たしたママ達は、
すぐに育児に追われることになり、
気付けば自分の身体や心のケアなどは後回しになってしまいます。
マタニティーブルー・産後鬱という言葉があるように、
心身ともに疲れ切ってしまって、精神的に落ち込むことが多くなります。
出産後に胎盤から分泌されていた女性ホルモンの
一つ【エストロゲン】が急激に減少することで、
マイナスの感情が湧き出しやすくなるという訳です。
ワンオペ育児という言葉が話題になる程、産まれたばかりの赤ちゃんの育児は、
とても大変です。核家族化が進んだ現代では、
周りに頼る人もいなければ、パパはお仕事でお家に居ないとなると、
一日中赤ちゃんと二人きりという環境の中で、
おむつ替え・授乳・寝かし付け・抱っこ とにかく休む暇など全くありません。
そればかりか、育児に加えこれまで通り
家事も行わなくてはならないのですから、大変ですよね。
身体の変化について
まず、女性ホルモンの急激な減少により、様々な痛みや不快症状があるだけでなく、
免疫力も低下するため、感染しやすくなります。
身体の変化例
悪露:産後~1か月
出産で剥がれ落ちた内膜や胎盤、傷からの分泌物を含んだ子宮からの出血
会陰石灰の傷:産後~1か月
分娩時に自然破傷があった、もしくは会陰切開をした時には、
分娩直後に傷を縫います。2~3日傷自体が痛み、その後は塗った糸がつって痛みが続きます。
関節痛:産後数日~1年
出産後、関節の痛みが起こりやすくなります。
ホルモンバランスの変化と授乳によってカルシウムが不足するため、
赤ちゃんの抱っこ等で足腰に負担がかかる生活になるため、
また妊娠中の体重増加等その原因はさまざまです。
特に腰と膝の痛みを訴える人が多いのですが、
これは出産によって骨盤が歪んでしまったことも原因とされています。
むくみ:産後~8週間程度
手や足に痒みを伴うむくみが出やすくなります。
まず、子宮にため込まれた水分が、出産によって一気に解放されるため、
水分を補おうと必要以上にため込んでしまう事が原因です。
また、母乳で出てしまう水分を補おうとするため、
そして、産後安静にしているときに血液の循環が悪くなることが原因となります。
便秘:産後~
出産後は便秘になりやすくなります。出産の際の出血により。
腸内の水分が減少するのに加え、母乳に水分を取られ、
ママの体内水分量が激減するため。また育児ストレスによるともいわれています、
また、会陰切開によってトイレでいきむことができない、
トイレの時間がなかなか取れないために便秘になってしまう人もいるようです。
心の変化
マタニティーブルー:産後~1か月
ホルモンバランスの急激な変化と、環境の変化により、ストレスを受けやすく、
抑うつ状態を引き起こしやすくなってしまいます。
不眠・不安・イライラ・情緒不安定・抑うつ気分・注意散漫等の症状がでます。
産後鬱:産後1か月~
産後鬱は、マタニティーブルーとは全く別物と考えておくべきです。
産後鬱は産後~1か月目くらいから症状が出始め、長い人では一年以上症状が続く場合もあります。
思考力の低下・判断力の低下等が症状として挙げられますが、
産後鬱の場合、マタニティーブルーと異なりは止めの診断と治療が必要となります。
ママさん 一人で抱え込まないで下さい!
核家族化が進んだ現代では、お母さんにお祖母ちゃんにお願いしてちょっと一休み~!
なんて事も出来ませんよね。でも親族に頼れない場合には、
地域の子育てサービスや自治体のHP等を調べて子育て支援に頼るのも一つの手です。
また、パパに相談をしてみる、話を聞いてもらう、
自分が思っていることや不満などをノートに書き込む、と言ったことだけでも心が楽になったりするものです。
完璧でなくていいんです!
何でも完璧にやろうとすると疲労感だけが残ります。
環境によっても異なりますが、
体の疲れを感じた時には休息を~『頑張りすぎない』ことも大事です。
赤ちゃんが寝ている時はママもゴロゴロしましょう!
何といっても寝不足はストレスの原因です。赤ちゃんが寝ているときに、
ママ達はあれもしなければ、これもしなければ、
とパタパタ動きがちですが、そうではなくて、マ
マも赤ちゃんと一緒にゴロゴロしたり、自分のための時間にしてみるのもいいのではないでしょうか?
赤ちゃんもママもゆったり幸せな時間を過ごしましょう!