今日は赤ちゃんの
ウンチに関するお話です!
赤ちゃんのウンチには、赤ちゃんの健康状態を知る大切な情報がたーくさん詰まっています。
オムツ替えの時に、赤ちゃんのウンチをしっかりと観察して
赤ちゃんの健康に異常がないかどうかきちんとチェックしましょう!!
赤ちゃんのウンチ情報 ①色
赤ちゃんは、出生直後には『胎便』と呼ばれる『黒緑色』のドロッとしたウンチを出します。ママのお腹の中に居た時の栄養分のカスですね。
でも産まれてから2カ月位までは『黄色』『明るい茶色』『明るい緑色』の水っぽいウンチをするようになります。いわゆる大人のウンチとは全く違いますが、心配する必要はありません。
健康な赤ちゃんのウンチは、黄色がベースになることが多いのですが、緑色のウンチをする赤ちゃんも沢山います。緑色のウンチ?最初見た時はドキッとするかもしれませんが、ウンチの色の変化は、ウンチが腸内にとどまる時間と関係があります。腸内にガスがたまっていると、ウンチが酸性になり緑色になりますが、健康上の問題はありません。
生後7か月位になると、離乳食が中期から後期、要するに母乳やミルクと離乳食との比率が逆になる時期になると、ウンチは水っぽさが無くなり色も『茶色』になってきます。
では、心配なウンチの色はどんな色なのでしょうか?
🔹赤いウンチ
ウンチが赤い場合は、出血を伴っているので、要注意です!ただし、ウンチにまだらに赤い血が混じっている時は、なかなか便が出ない便秘によって排便の際に出血が起きてしまった場合が多いので、何回も続かない様であれば、慌てなくても大丈夫です。
そうではなくて、ウンチ自体がイチゴジャムの様に赤い場合は、細菌性の腸炎、いわゆるO-157のような病原性大腸菌、サルモネラ菌や腸重積症という病気の可能性があるので、直ちに小児科の検診を受けて下さい!
🔹黒いウンチ
ウンチが黒い場合は、腸もしくは肛門に近い部分ではなく、体の上の方で出血し、血液と遺産が混ざって黒くなっている事が考えられるので、この場合も直ちに小児科の検診を受けましょう!
🔹白いウンチ
ウンチの色素が薄い場合にも黄色っぽい白いウンチが出ることもありますが、これは問題はありません。
しかし、白っぽいクリーム色のウンチが酸っぱい臭いがしている時は、ウィルスに感染している可能性があります。肝臓から 出る胆汁がなんらかの理由で ウンチに混ざらないことで発生します。 冬であれば、おう吐や下痢、発熱をともない脱水症状をおこすロタウィルス感染である可能性が高いです。もっと怖いのは先天性胆道閉鎖症の場合。これは肝臓から腸に胆汁を送る管が生まれつき塞がっていたり、管自体がない場合におこります。生後2ヶ月までの発見が必要ですので、白いウンチをしたら、すぐにお医者さんに行きましょう!
(生後三か月までは腸内細菌の9割がビフィズス菌が占めているため、ウンチの臭いが酸っぱく、離乳食が始まるにつれだんだんビフィズス菌の割合が減ってくるので酸っぱいにおいも減ります)
🔹灰色のウンチ
灰色のウンチが出てきたときは、先天性の病気が関係している恐れがあります。灰色のウンチが続く場合、肝臓から腸に胆汁を送る管がふさがっていたり、管そのものがなかったりする可能性があります。
生後2カ月までに発見し、治療する必要があるので、灰色の白っぽいウンチが続いた場合は、すぐに病院で診てもらうようにしましょう!
🔹心配はないけれど、見た目ビックリのウンチ!
赤ちゃんが消化不良を起こすと、食べ物がそのままウンチとして出てきます。特に離乳食は消化の良いものを、赤ちゃんが食べやすい状態に潰してから与えてあげて下さいね!
🔶ウンチは色だけでなく、回数もチェックしましょう!
赤ちゃんは毎日たーくさんウンチをします。赤ちゃんによって個人差もありますが、平均で1日に5回程度が一番多いようです。
でも、一日に一度しかウンチをしない時もあれば、10回以上ウンチをするときもあります。回数が多いか少ないかよりも、正常なウンチがきちんと出ているかどうかが重要です。
健康状態をチェックする時にはウンチの観察だけでなく、
他の症状もしっかりチェックしましょう!
〇食欲があるかどうか? 母乳・ミルク、離乳食
〇ウンチの回数は普段と比べどうか?
〇赤ちゃんの機嫌がいいかどうか? 苦しがる・眠らない・泣き止まない等
〇体温がたかくなっていないかどうか?
〇汗をたくさんかいていないかどうか?
明らかに普段と違うとか、心配な場合は、できればウンチをお医者さんに持参する方が、正確な診断を受ける事が出来ます。
🔶ママが気を付けてあげられる事
赤ちゃんの身体は非常にデリケートでウィルスや細菌に感染しやすい状態です。母乳を飲んでいる場合は、免疫や抗体を摂取することができますが、ミルクで授乳している場合はこの働きが弱まるため、より一層慎重になる必要があります。
ですから、赤ちゃんに触れるときや、食事を与えるときは、与える人が必ず手を洗って清潔な状態にし、調理に使う器具もしっかり熱湯消毒しておくようにしましょう。
また、なんでも口に入れてしまうことが多いので、お気に入りのオモチャもこまめに洗って清潔にしておくことが大切です。きちんと予防することで、ウィルスや細菌から赤ちゃんの身体を守るようにしましょう!